Ⅰ.至言
人生を「計画」するのと、人生を「漂う」のと、人生を「デザイン」するのとでは大きな違いがある。
ティム・ブラウン
地図ではなくコンパスをもって進む道を探す。 (中略) あなたにできるのは、目の前の手掛かりに着目し、手元にある道具を使って最善の道を選ぶことだけ。
ビル・バーネット、デイブ・エヴァンス
Ⅱ.好奇心と恐怖
「怖いもの見たさ」とは恐怖と好奇心がせめぎ合っている状態です。
私たちはまず、恐怖する脳と感動する脳の働きを理解しておかなければなりません。
Ⅲ.好奇心
その好奇心には3種類あります。
1. 拡散的好奇心 ☚「何だろう?」好奇心
2. 知的好奇心 ☚「なぜだろう?」好奇心
3. 共感的好奇心 ☚「どんな気持ち?」好奇心
アイディアや発見・発明をもたらす源泉は好奇心です。私たちは、一方で、常日頃から好奇心を磨く努力をするとともに、恐怖する脳の影響に距離を置くスキルを身につけなければなりません。
Ⅳ.デザイン思考における理想の人生とは
デザイン思考における理想の人生とは、経験と冒険、大切な教訓を与えてくれる失敗、あなたを強くし自己理解を深めてくれる苦難、でも達成感と満足に満ち溢れている、そんな人生です。
Ⅴ.デザイン思考のライフデザインの特徴
・イノベーションに対する新たなアプローチである。
・人間中心であり、人間を最優先する。
・その肝は、さまざまな可能性を探ること。唯一の最善策などない。
・オープンエンドで、自由奔放で、反復的。
・相反するさまざまな制約を喜んで受け入れる。
・人のしないことに目を向け、言わないことに耳を傾ける。
・物理的な事実よりも、認知的な事実を優先する。
Ⅵ.人生のコンパス(羅針盤)に添って生きる
私たちは、自分らしい充実した人生を送りたいのなら、自分自身のコンパスを見つけなければなりません。人生のコンパスとは、仕事観であり、人生観であり、価値観です。